[GFES]国際森林環境学研究室 > 井上真のウェブサイト










 私は常に学生の良きファシリテーター(側面支援者)でありたいと思っている。すべての研究には独創性・個性があるから面白い。したがって、論文指導においては学生のやりたいこと、あるいは個性を伸ばすために、いかに効果的なアドバイスを与えることができるかがポイ ントとなる。画一化、あるいはマニュアル化された教育はそぐわない。 そして、なるべく学生と一緒にフィールドへ行きたい。現場での行動 や議論は何よりもまして有効な教育だと思っている。
 教育面での私のモットーは、「楽しく、厳しく、温かく」である。 学生にゼミをはじめとする研究生活を楽しんでもらえるような環境を整えたい。また、学問的には厳しいコメントを心がけたいし,学生には自らを律してほしい。そして、傲慢にならずに正義感を持って温かい心で人と接して欲しい。私自身は、学生が最後に泣きついてこれるような温かい駆け込み寺でありたい。

井上真(いのうえ まこと)

東京大学 大学院農学生命科学研究科
農学国際専攻 国際森林環境学研究室(gfes) 教授
 







 環境問題をグローバルな視点から「鳥の目」で眺望するのが重要な作業であることは間違いない。実際に多くの議論はそのような視点に基づいてなされてきた。しかし、それはあたかもアメリカ軍の空爆の映像を、テレビを通して空から眺めるようなものである。そこには、環境問題の現場で苦しみながらも生きようとする人々の顔は見えてこない。個々の人間は、まるでグローバルな環境保全のための歯車としてしか位置づけられていないのではいかと思えてしまう。
 環境研究を机上の空論としないためには、もっと「虫の目」に基づく議論を発展させることが必要であると思う。このような考えに基づいて、あくまでもローカルにこだわりつつも、ローカルとナショナルを、そしてグローバルとを繋ぐような研究に貢献したいと考えている。
<石弘之(編)『環境学の技法』東京大学出版会,2002年:「執筆者紹介」より抜粋>